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変化の時

何も見えない世界の前に、大きな気配と欲望を感じる。
それは少しずつ自分を支配し、すこしずつそれに染まっていくのが分かる。


口の中に招き入れたそれは、びくびくと脈打ち、徐々にその大きさを増していくのが分かった。


"ただそうしているだけじゃ僕は未来に与えてあげられないよ"


彼はそういうと、少しずつそれを口の奥と手前を行き来させた。
次第にその動きはエスカレートしていき、さらにそれを自分の口の奥まで押し入れた。


"そう、気持ちいいよ未来、僕をもっと受け入れて、もっとこれを飲み込む気持ちで"


そういうと更に奥までそれを押し込んだ。
苦しさと吐き気が自分を襲ったが、それでも彼はその動きを休める事は無かった。




苦しい



吐き気がする



怖い



もう、自分が何をしているのか分からない。




気がつくと、その動きは更に激しさを増し、彼が自分の後頭部を支えていつのが分かった。
自分はただ彼のする事に従い続け、それが終わるのを待った。


すると突然、彼が一気にのどの奥までそれを入れたと思った瞬間、
一気にそれの先から大量の欲望が喉の奥に流れ込んできた。



生暖かく、喉に絡み付くようなそれは今まで味わった事のないものだった。
それを感じたと同時に激しい吐気を感じ、口の中にあるそれをすべて吐き出そうとした。


するとそれを察したのか、彼はそれを許すまいと強く自分の頭を強く抑えた。
どんどん流れ込んでくる欲望の固まりは、自分の体内へと流れ込んでいった。
彼の強制によって、それをすべて飲み干すしかなかった。


それのすべてが自分の体内に流れ込み、彼のそれが少しずつ落ち着きを取り戻してきた頃、
自分の口からそれをゆっくりと彼が引き抜かれていった。


Aくん:どうだい、初めての味は?
未来 :すごく。。。くるしかった。。。
Aくん:未来が感じたのは僕の喜びであり、それを受けた時の未来の苦しみはやがて喜びに変わる。
未来 :僕にはよくわからないよ。。。
Aくん:だからもっと沢山教えてあげる、僕の喜びを未来の喜びに変わるように
未来 :もう、怖いよ。。。
Aくん:そう、その恐怖と苦しみが喜びに変わる。僕が求め、未来が求められる、その求められる喜びをもっと感じるんだ。


そういってAくんは僕をまたベッドに横たえた。
激しい変化に体力を消耗しすぎたのか、すでに自分の体の疲労がピークを迎えている気がした。
しかし、休むのもつかの間、また彼が自分の体に触れ始めた。



あぁ、また彼は僕を求めてくる。



もっともっとひどい事されるんだ。



最初は本当に普通の友達になれるとおもったのに。



でも、もういい



もう戻れないんだ




でも、これは僕が望んだ事なのかもしれない



彼はそれを知ってた、最初から分かってた。



ただ彼は



それを引き出してくれただけなのかもしれない



自分の頭の中でとぎれとぎれに見える言葉。
自分がいまどういう気持ちなのか、彼に対してどういう感情を抱いているのか、もうその時はわからなかった。



そして次の瞬間、自分のアナルにしっかりを線をされていたものがゆっくりと抜かれ、
自分のアナルに風を感じた。


そして、自分のアナルにぬるぬるとした物が注ぎ込まれ、さらに指でアナルの中をかき回されるのを感じた。



"さあ、準備はいいかい?いよいよ未来は僕を受け入れるんだ、怖くなんて無い、未来はここから生まれ変わるんだ”



もうろうとする意識の中でかすかに聞こえる彼の声。
優しくて、冷たくて、彼との出会いが夢のような、絶望のような、もう今では分からない。
ただ今分かる、いや、感じるのは彼が自分を求めているという事。
目的も、どこに向かうのかも分からない、でも、何かが大きく変わろうとしている。


すると、何か固くて太いものが自分のアナルのすぐ前にいるのを感じた。
すべての変化がすぐそこまで来ているのを感じた。


もう逃げられない、すべてを受け入れなければならない。
それが自分が求めている事なのかは今は分からない、でも、すぐそこまでそれは来ている。
それが希望なのか、それとも絶望なのか、期待なのか、不安なのか、もう考える事も出来ない。


"未来、いくよ"


そういった瞬間、それはゆっくりと僕の中に入ってきた。


つづく



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本当の自分

真っ白な世界から感じる微かな光。
まるで雲の上に横たわっているかの様な優しい感覚。
その前で感じる人の気配、Aくんが自分の身体の隅々を見渡し、調べているのが分かる。


Aくん:未来って肌がすごく白くて奇麗だね
未来 :・・・
Aくん:僕は、未来が欲しい


Aくんがそう言った次の瞬間、自分の乳首が何かに吸い込まれるのを感じた。
優しく、暖かく、ゆっくりとなぞられるのを感じ、無意識に声が漏れた。


それが終わると、次は逆の乳首が吸い込まれるのが分かった。
同時に今まで感じていた乳首を指でなぞられるのを感じた。
これがいままで彼を求める人たちを喜ばせるテクニックなのかと思った。
絶妙な力加減と動きは、まるで僕のすべてを知っているかのようだった。


彼に乳首を弄ばれてからどれくらいの時間が経っただろう。
両乳首交互に責められ、その絶妙なテクニックに感じられずにはいられず、気がつけば声が出てしまっていた。
何も見えない世界から聞こえる彼の息使いと、時折見える稲妻の様な光、感じるポイントをせめる度にそれは現れた。




しばらくすると、急に彼がそれを止めた。
彼の気配が離れた瞬間、すでに両乳首の感覚が麻痺し、痺れをと疼きだけが残った。




何も見えない



彼はどこ?



もう終わったの?



自分の息が微かにあがっているのを感じる。



すると次の瞬間、自分の下半身を覆う下着に手がかけられるのが分かった。



未来 :ちょ、Aくんそれはダメだよ!
Aくん:何故?僕に未来のすべてをみせてよ。
未来 :でも・・・やっぱりダメだよこんなの
Aくん:僕は未来の全部が欲しいんだ、だからもう何も話さないで、ただ未来は僕を感じていればいい


そう言うと彼は布のような物で僕の口を塞ぎ、言葉を封じた。


”これでもう、未来は感じる事しか出来ないね”と言うと、また下着に手をかけ、ゆっくりとそれを脱がした。
顔から火が出る程の恥ずかしさと焦りの様な物を感じたが、すでにそれは彼に晒されてしまっていた。


Aくん:ほらね、もう僕を感じずにはいられない。未来のこれ、もうこんなになってる
未来 :・・・
Aくん:僕でこんなに感じてくれるなんて嬉しいよ。


自分でも分かっていた、もう自分のそれは彼を感じてしまっていた事を。
もうすでにそれは自分の意思とは関係無く、本能のままに機能していた。


すると、彼のその滑らかな手で身体に触れられるのが分かった。
その手は次第に下半身へと向かい、彼も同時に下半身部分へと身体を移動した。


そして次の瞬間、自分の内股に彼が口づけをするのが分かった。
彼の長い髪が下半身に触れ、くすぐったさと微かな快感を覚えた。
そして次第に彼の口づけは回数を増し、一歩一歩自分の陰部に近づいて来るのがわかった。


自分の身体が硬直するのがわかる。
彼に求められ、それがエスカレートして行く事に緊張を覚えた。


そしてついにその時が来た。
彼の手が自分の陰部を優しく包み、脈打つのを静かに感じている。
硬直しきった身体を安心させるかの様に、しばらくそれを握っていた。


そして、彼の優しい手からの温もりから少し緊張が解け、何か自分の中で諦めた様な、
何か覚悟が出来た様な感覚を覚えた瞬間、それを察したかの様に彼が自分の口で僕のそれを包むのがわかった。



暖かく、滑らかで、大切にされているという感覚と同時に、その舌の動きに快楽を覚えた。
すでに恥ずかしいと言う感覚は消え、彼のそのテクニックと上下の動きに、もっと自分を捧げたいとさえ思った。



すると急に、何かぬるぬるしたものを自分のアナルに感じた。
すぐにそれは彼の手にべったりとまとわりついているものだと理解できた。



そのぬるぬるした手は自分のアナルをなぞり、きつく閉められたそれを柔らかくするかの様に優しく触れ始めた。

前では激しさを増して弄ばれる自分のペニス、だんだん何かがこみ上げて来るを感じる。
前に力が入ると後ろの力が抜け、その瞬間をついて彼のぬるぬるした指が侵入しようとしてくる。
その彼との駆け引きに必死に対抗したが、同時にどんどんこみ上げて来る快感と、酔いのせいか頭が痺れて行き、冷静さをどんどん保てなくなってきているのを感じた。


そして次の瞬間、この駆け引きにフィナーレを迎えさせるかの様に、彼のフェラチオは更に激しさを増した。
その急な動きに必死に自分のペニスに朦朧とする意識のすべてを集中させた瞬間、アナルの力がすべて抜けた事に彼が気付き、一気に指を挿入した。
そして、それと同時に中に侵入した彼の指が前立腺を刺激し、さらに彼のフェラチオの激しさが増した瞬間、彼の口の中にあった自分のそれの先からすべてを射精し、頭が真っ白になった。





心臓の高鳴りと、激しい息切れを感じる。




また全身が痺れている、頭も真っ白で何も考えられない。




まだ彼は自分のペニスを口に含み、舌で優しく撫でる様に愛撫している。
アナルにはまだ彼の指が挿入されており、また閉まらないように指で栓をして固定している。


しばらくすると、彼が僕のペニスを解放し、同時に自分のアナルに何かで栓をした。
それは彼の指よりも少し太く、微かな苦痛を感じたが、それはすぐに感じなくなった。



Aくん:いきなりは痛いから、少しずつ拡張していくからね。



指の代わりにアナル拡張器を入れられたのだとそこで理解した。
アナルを拡張されると言う事は、自分も彼のように・・・ここまで考えて不安を感じ、考えるのをやめた。


すると、彼は僕の縛られた両手をゆっくり握り、ベッドの上に座らせて言った。


Aくん:もうやり方はわかったでしょ?次は未来の番だよ。


僕はAくんがその時何を言っているのか分からなかったが、すぐに彼が何を僕に求めているのかが分かった。
口に付けられた布を外すと、その解放された口の先には、びくびくと脈を打っているAくんのそれがあった。


"もう何も言わなくてもいいよね"
その言葉だけ言うと、Aくんは黙ってその場に立ち尽くし続けた。

何も見えない世界で僕は目の前に手を伸ばし、Aくんの両足にたどり着いた。
そのまま彼の足を上になぞり、そしてそれにたどり着いた。
片手でそれを優しく握ると、彼はほら早くと言わんばかりに軽く腰を前に振り、それを僕の口の近くに寄せ付ける。




唇と手が震え、緊張している事に気がつく。
でも、もう後戻りは出来ないのだとその時思った。




彼が言う様に、僕はあの時すでに自分で何を求めているのか本当は知っていたのかもしれない。
まだ不安を感じているのも本当だが、それはさっき程ではない。
現にもう取り返しのつかない所まで来てしまったが、彼に自分を求められ、それを奪われて行く事に今まで感じた事の無い感情が一つずつ生まれているのを感じる。




"さあ、未来"



彼のその言葉を聞いた瞬間、僕は彼のそれをそっと口の中に招き入れた。



つづく



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お詫び

みなさんこんにちは、未来です。

最近ブログの更新が出来ず申し訳ありません。
私が最近インフルエンザA型にかかってしまい、やっと回復してきたと思ったら、
今度はインフルエンザB型に掛かるという状態となってしまっており、まだ回復しておりません。

いつもブログを楽しみにしていただいている皆様、メッセージなどで励ましのお言葉を頂いている皆様には本当に申し訳ありません。

恐らく来週には回復すると思われますので、それまでもう暫くお待ちください。

未来

転生

彼の手が自分の腰から股の間に入ろうとする。
必死でそれを退けようとしても、もう片方の手で別の場所に侵入しようとする。



未来 :Aくんやめよ、僕はそういうつもりじゃなかったんだ
Aくん:僕が未来を悲しみから救ってあげる、僕はキミの大事な友達だから
未来 :そうだけど、でもこんなの変だよ
Aくん:何もおかしくなんてないよ、キミもこうなる事を望んでいたんじゃないのかい?
未来 :望んでないよ、僕ただAくんのそばにいてあげたかっただけだよ
Aくん:そう、キミは僕の事を救ってくれた、だから僕もキミを救ってあげたいんだ
未来 :でも、これは違うよ
Aくん:何が違うの?キミがあのサイトに来て僕と出会ってから、本当はキミはこれを望んでいたはずだよ?



一瞬ドキッとした。
確かに彼女と別れて絶望の縁に立たされ、誰かと話したくてあのチャットにたどり着いた。
それは別に同性愛の人たちじゃなくてもよかったはず、たまたまとは言えあのサイトにたどり着き、
そこにいた人たちに共感し、救われ、それを求めた。




なぜ?



本当はこうなる事を望んでいたから?



こうなる事を望んでいると言う事に嘘をついていただけ?



ただそれを、認めたくないだけ?



ただ自分が変わってしまうのが怖いだけ?



Aくん:自分が今まで見た事ない世界に行くのは勇気がいる事かもしれないけど、僕が未来を連れて行ってあげる。
未来 :でも、怖いよ
Aくん:怖くないよ、自分に正直になる事は気持ちの良い事だし、ほんの少しの勇気でそれを感じられる
未来 :なんで僕なの?
Aくん:ネットで話していた時から分かってた、そして実際にあって僕は確信した
未来 :なにを確信したの?




"キミは僕に似ている"




Aくんがその時何を言っているのか分からなかった。
Aくんとはこんなに容姿が違うし、Aくんの足下にも及ばないと思った。
彼には気の毒だけど、自分の家族に過去に酷い事をされた事もないし、今日まで普通に平凡に生きてきた。
いままで同性の人と何か一線を超える様な経験なんて一度だってなければ興味を持った事さえない。
ただ悲しみに暮れていたあの時に、たまたま出逢った人たちに救われ、その人達が自分とは違う世界の人と言う事だけだった。



未来 :でも、僕はこんなの望んでないよ
Aくん:それは頭で考えているからだよ、キミの心はもうそれを望んでいるはずだよ
未来 :そんなこと・・・だって僕はいままでそういうのを望んだ事はないし、そうしたいと思った事もない
Aくん:そう、だからいま変わる時なんだよ、その為に僕がいまキミの隣にいるんだ


言葉巧みに自分の心の隙間に入って来るのがわかる。
自分でももうその時何が本当で何がそうじゃないのかが分からなくなっていた。
そして、さっきまで必死で彼の侵入を防ごうとしていた手の力も、少しずつ弱まっていくのが分かった。
それは自分の意思とは関係なく、まるで催眠術をかけられているかの様に力が抜けていった。


すると急にAくんは、自分が着ていたローブを脱いだ。
月明かりと街の光に照らされたAくんの裸体は幻想的で美しかった。
ベッドに横たわりながら、まるで挑発しているかのような眼差しで僕を見つめている。
そして何か彼の裸体に違和感を感じると思った瞬間、彼の首から下の毛はすべて存在しない事に気がつく。
まるで女性の様にすべてのムダ毛が処理され、陰毛までもが一本残らず無くなっていた。



それに気がついた瞬間、すでに”それ”が盛り立っていた事に気がつく。



思わず目を背けた瞬間にAくんは言った。


Aくん:もう未来もわかっただろ?キミがこれを望んでるんだって
未来 :わからないよ・・・まだ何も
Aくん:頭で理解して欲しいなんて思ってない、僕はキミに"感じて"ほしいんだ
未来 :何を感じるっていうの?
Aくん:キミが素直になる事、受け入れる事、自分の心に嘘をつかない事、すべてだよ


そう言うとAくんは僕の手をとって自分の心臓に手を当てた。


Aくん:感じるだろ、心臓の鼓動を
未来 :うん、しずかに脈打ってる
Aくん:そう、僕は何も嘘なんかついてないし、隠してもいない、未来は?
未来 :何も隠してないよ
Aくん:いや、キミはまだ隠している、自分の本当の心を


僕にはAくんが言っている事が難しすぎて良く分からなかった。
でもAくんの言葉が少しずつ自分の中に染み渡り、支配されていくのが分かった。
それは決して乱暴なものではなく、自分の欲望のままにしたいという悪意のあるものでもないと言う事は自然に感じた。

何が目的なのかはわからなかったが、自分のこころに素直になる事をAくんは僕に望んでいる。
何が素直で何がそうじゃないのかは全く分からなかったが、それだけを自分に要求している。


するとAくんは、ベッドの脇にある小さな机の引き出しから2つの大きいリボンのようなものを出した。
その柔らかくて優しく滑らかな生地で出来たリボンで自分の視界を覆った。
なぜか全く恐怖も感じず、抵抗する事さえしなかった。
ただAくんのする事に身体が従っていた、頭ではもう何も考ず、真っ白の世界になった。



Aくん:これからキミは生まれ変わる、今までの世界を見えなくして、こころだけで生まれ変わるのを感じるんだ。
未来 :生まれ変わる・・・
Aくん:そう、次に見るのは、きっとキミの望んだ新しい世界、今よりずっと心地の良い世界


そういうとAくんはもう一つのリボンで、今度は僕の両腕をやさしく縛った。
滑らかな生地のため、痛みは全く感じなかった。
ただ目の前にはAくんの気配と光だけを感じた、まるで卵の中から外の世界を覗くかの様だった。
不安とも期待とも言えない複雑な気持ちを微かに感じたが、それもすぐに泡の様に消えた。


両腕を縛り終えると、僕の首に手を回し、ゆっくりとベッドに仰向けに寝かせた。
何も感じないはずなのに、微かに身体が震えているのがわかる。


Aくん:さあ、準備はいいかい?今日から未来は生まれ変わるんだ





そして





キミの新しい未来が、ここから始まる




つづく



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甘い罠

タクシーの中から見える夜の繁華街の光が走馬灯のように過ぎ去っていく。
Aくんは片足を組んで、ずっと夜の街の景色が過ぎ去っていくのを眺めている。
時折僕の方を見て微笑み、そしてまた窓の外の景色に目を移す。
光り輝く様々な色がAくんを照らし、その光が映るAくんの目はまるで宝石のようだった。

タクシーに揺られてしばらく経った頃、目的地に近づいたのかタクシーの運転手にAくんが細かい道を説明する。
裏道の様な所を抜けると広い道に出て、それをしばらくまっすぐ行った所で車は止まった。


Aくん:さあ、ついたよ
未来 :え?、ここ!?


タクシーが止まったのは20階以上はあるであろう、いかにも高級そうなタワーマンションの前だった。
ロビーがガラス張りになっており、そこから中が見える。
ソファーがロビーに完備され、よくあるマンションの管理室のような物ではなく、コンシェルジュがいるカウンターまであった。


未来 :こんな凄い所に住んでるの?
Aくん:そんな凄くないよ


Aくんがタクシー料金を払い終えると、そのマンションに僕を招き入れた。
外から見えたロビーをすぎて進むと、レジデンス専用のセキュリティカードが無いと入れない自動ドアにカードをかざしてドアを開ける。
少し進むと住人用の郵便受けがあり、それをさらに進むとエレベーターホールにたどり着く。


エレベーターに乗ると、Aくんはまたカードリーダーにカードをかざし、目的階のボタンを押す。


Aくん:ここ無駄にセキュリティがあってね、カードをかざさないと目的階のボタンが押せないようになってるんだ。
未来 :本当にすごいね、まるでホテルみたいだ。
Aくん:ここには共有スペースにジムとプールもあるんだよ、僕もたまに使ってる。
未来 :すごいねー、超高級マンションじゃない

Aくんは"そんなことないよ”という顔で僕に微笑む。
エレベ−ターがどんどん上に上がっていくのを感じるのと同日に、耳が気圧で痛くなるのを感じた。


エレベーターが目的階に到着すると、Aくんはお先にどうぞと言って僕のためにエレベーターのドアを開けてくれていた。
エレベーターをおりると、そこは普通の生活感を感じさせるものではなく、ひと時の贅沢を感じるための高級ホテルのような空間が広がっていた。


柔らかい絨毯の様な心地の廊下をAくんが歩き始める。
それの後を僕もついていき、しばらくあるくと一つのドアの前にたどり着いた。


鍵を開けて中に入り、玄関の電気をAくんがつける。
その後に続いて、お邪魔しますといいながら玄関に入る。


Aくん:どうぞ、お客さんがくると思っていなかったから少し散らかっているけど。
未来 :いえ全然、おかまいなく。


そう言った次の瞬間、目の前に広がるガラス張りの窓から見える夜景に驚いた。
まるで星空の様な夜の夜景が辺り一面に広がり、それはまさに絶景だった。


Aくん:どうぞ座って、いま何か飲み物を持って来る
未来 :Aくんすごいね!景色が凄くキレイだよ!
Aくん:うん、僕もこの家でこれは気に入ってる、これを見てると落ち着くんだ。


その美しい景色に感動していると、Aくんはシャンパンを持ってきてくれた。
座り心地の良い大きなソファーに腰を下ろし、二人でまた乾杯をした。
まるでクリスマスの時に恋人と特別な時間を過ごす場所に誘われ、大好きな恋人に最高のおもてなしを受けているかの様な気分だった。


部屋を見渡すと、余計な物は一切ないシンプルな部屋だった。
家具も硝子のテーブルと白いソファー、大きな液晶テレビ、壁には大きな絵が飾ってあった。
良い空気清浄機が働いているのか、部屋の空気はまるで森の中の様に澄んでいる。
生活感はあまり感じなかったが、整理の行き届いた高級ホテルの一室といった感じだった。


未来 :Aくんはここに一人で住んでいるんだよね?
Aくん:そうだよ
未来 :こんなに広い家に一人で住めるなんて、Aくんってすごいんだね
Aくん:全然そんな事ないよ、たまたまだよ


えらく謙遜するAくんだと思った。
具体的な家賃や、どんな仕事をやったらこんな家に住めるのかなどは失礼だと思ったのであえて聞かなかった。
それにしてもこんなに絵になる美しい人がこんなにリッチであれば、他になにを望む事があるのだと思った。



シャンパンを飲みながら、Aくんは沢山の事を僕に聞いてきた。
小さい頃は何をしていたのかや、どんな事が好きか、音楽だったら何が好きなのか等、たあいもない話で盛り上がった。
さっきまでAくんが話た忌まわしい過去の事などなかったかの様に、普通の友人の話で夜は更けていった。


Aくん:ねえ、未来とまだ会う前にネットで話してた彼女とは、もう連絡はとってないの?
未来 :うん、もう別れちゃったしね
Aくん:まだ未練があるの?
未来 :そうだね、急だったしね・・・
Aくん:忘れられる何かは見つけたの?
未来 :ううん
Aくん:そっか・・・
未来 :ありがとう、心配してくれて。
Aくん:僕が何かしてあげられればいいんだけど


そう言うとAくんは僕の隣に腰を下ろし、少し悲しそうな眼差しで見つめながら僕の頬を撫でた。
その潤んだ様な瞳に引き込まれそうになりながら、まるで恋する乙女のように全身が熱くなるのを感じた。
その手はシルクのように滑らかで、雪の様に白く、生きている事を実感出来る温もりがあった。


Aくん:少し遅くなってきたから、シャワーあびて横にならない?
未来 :そうだね
Aくん:先に使っていいよ

Aくん言葉に甘えて先にシャワーを借りる事にした。
シャワールームも予想通り広く、すごく良い香りのする石けんや外国の物なのか見た事のないシャンプーやリンスなどがあった。
浴槽も広々として、足を完全に伸ばして入れる程で、スイッチを入れればジャグジーになる高級仕様だった。




シャワーから上がってAくんに御礼を言うと、Aくんもシャワーに入ると言った。
僕にシャワー上がりの飲み物を出し、オシャレな音楽を掛けてくれた。


その音楽に酔いしれながらAくんが出してくれた飲み物を飲み、外の景色に目をやった。


すると、その硝子窓にAくんの姿が反射して見えた。
僕のいるリビングでシャワーに入る為なのか服を脱ぎ始めている所だった。

まるで女性が着替えるのを覗き見するかの様な気持ちで、そっとAくんの方に目をうつす。
その美しい裸体は、まるでいつの日か行った修学旅行先の美術館でみた、大理石で出来たイタリア彫刻のような美しさだった。


そのAくんの姿に見とれていると、Aくんが僕に見られているのに気がつく。


Aくん:ごめん、いつもここで脱ぐのが癖で、つい・・・
未来 :ぼ、僕の方こそごめん!

Aくんは僕にまた微笑み、シャワールームへと向かっていった。
いくら癖とは言っても、人のいる前で裸になって気にならないのだろうか?
それとも、自分の裸体にそれほど自信があるのだろうか、考えても仕方のない事が頭を巡っていた。


お酒を飲んで暖まったせいか、体中にアルコールがまわっているのが分かる。
自分もあまりお酒に弱い方ではないと思っていたが、Aくんはあんなに飲んで大丈夫なのかと不思議だった。
なかなかシャワーから出てこないAくんを、まさかお酒に酔いすぎて倒れているのではないかと少し心配し始めていた。


しばらくすると、腰にバスタオルを巻いて濡れた髪の毛をタオルで拭きながらAくんがシャワーから出てきた。
そのままキッチンの方に行き、冷蔵庫からペリエを出してそれを飲んだ。
”未来も飲む?”と聞かれたので、遠慮なく自分もそれを頂いた。


Aくん:さて、そろそろ遅くなってきたし、休もうか?
未来 :そうだね
Aくん:寝室はあっちだよ
未来 :僕はソファを借りられればいいよ、Aくんは自分のベッドでゆっくりやすんで。
Aくん:そんな寂しい事言わないで、一緒に寝室で寝ようよ


それを聞いた瞬間、また少し鼓動が高鳴るのを感じた。
男同士で何があるわけでもないはずなのに、まるで夜の甘い危険を感じる乙女の心のような感覚を覚えた。


でも、Aくんは別に変な意味で言っているんじゃない。
いくら過去の事があったと言ったって、それはもう過去の事。
別に変な事なんておきやしない。


Aくん:ソファーなんかで寝て風邪でもひいたら大変でしょ?大切な友人をこんな所に寝かせられないよ。
未来 :でも、Aくんの寝る場所が狭くなっちゃうでしょ?
Aくん:そんな事は気にしなくて良いよ、少し大きめのベッドだから十分寝れるさ。
未来 :でも、何か悪いし
Aくん:ここガラス張りだから朝は少し寒いんだ、だから風邪ひいちゃうよ。ほらおいで。


そう言うと僕の手をひいて寝室へと引っ張っていった。
こんな細い身体なのに意外と力あるんだなと思った。


寝室につくと、そこにはダブルベッドが一つと大きなデスクにapple社製のデスクトップパソコンが置かれていた。
壁にはまたオシャレな絵が飾ってあり、その隣には大きな本棚が設置され、棚一杯に本が敷き詰められていた。
間接照明で照らされた部屋は、まさに大人の空間と言った感じになっており、アロマのような心地よい香りが部屋を覆っていた。
うすいカーテンに覆われたガラス張りの窓からは、リビングと同じ美しい夜景が広がっている。


未来 :うわー、素敵な寝室だね
Aくん:ゆっくり休めそうかい?
未来 :うん、ありがとう


するとAくんが僕の為にシルクのような肌触りの良いローブを持ってきてくれた。
Aくんもいつもこれを着て寝ているらしく、その一着を寝間着代わりにと手渡した。

Aくんから裸の上から着ると心地が良いとアドヴァイスを貰い、Aくんが洗面所に行っている間にパンツ一枚の上にローブを着た。
まるでシルクの様な素材で出来たローブは、空気の様に軽く、肌と生地がふれあう度にその心地よさが伝わるのが分かった。



Aくん:寝る準備は出来た?
未来 :うん、このローブすごく気持ちいいね
Aくん:それは未来にプレゼントするよ
未来 :え!?こんな高そうなの、受け取れないよ
Aくん:貰い物だから大丈夫だよ、あと何着かあるし、よかったら使って


こんな高価そうなものを一体誰から貰うのか不思議だったが、Aくんの気持ちを僕は遠慮せず受け取る事にした。


2人でベッドに入り、布団を首の下まで掛けた。
ベッドのシーツも洗い立てのように爽やかで、布団も羽毛布団なのかふわふわで驚く程軽く、そして暖かかった。
ベッドも広々として狭さを全く感じなかったが、広すぎる為、もし自分が一人だったら少し寂しさを感じてしまうのではないかと思った。


”明かりを消すよ?”とAくんに言われ、僕がうなずくと同時にベッドの横にあったスタンドライトの明かりが消え、夜の町の灯りでうっすらとAくんの顔が見える程の明かりを残して部屋は黒く染まった。



Aくん:未来がこうして家にきてくれるなんて、なんだかまだ信じられないよ
未来 :なんで?
Aくん:ネットでこんなに信頼出来る友達が出来るなんて思わなかったし、何より会えるなんて思ってもみなかった。
未来 :それは僕も同じだよ、いきなり家にまでお邪魔しちゃって迷惑かけちゃって・・・
Aくん:迷惑だなんて全く思ってないよ、むしろキミの事がもっと好きになったよ


Aくんは本当に嬉しいのだと感じた。
いったい自分の何がそんなにAくんを幸せにしているのかは分からなかったが、素直に嬉しいと僕も感じた。

それからしばらく、僕らはベッドの中で一緒に話をした。
それもまた他愛もない話だったが、一緒のベッドの中でそんな話をするなんて彼女と一緒に寝た時以来だった。




そして、僕はほんの興味本位でAくんに聞いた。




未来 :でも、Aくんは僕と一緒に寝てイヤじゃないの?
Aくん:なんでそんな事聞くの?
未来 :だって、今日話してくれたAくんの過去で、沢山酷い事をされたから嫌じゃないかなって思って。


その瞬間、何か空気が変わって気がした。
いままで爽やかだった空気が一変し、Aくんの目つきが少し変わった気がした。


すると突然、Aくんの手がローブの間から自分の身体に手を入れてくるのが分かった。
突然の事に驚きを隠せず、思わず声が出てしまった。


Aくん:僕に触られるのはイヤかい?
未来 :いや、そうじゃなくて、ちょっとビックリして。
Aくん:未来も僕に触ってみて。大丈夫、怖くないから。
未来 :でも・・・


そしてまた突然、Aくんが僕の腕をとって、Aくんの腰のあたりに手を攫った。
その時、Aくんはローブの下に何も着ていないヌードの状態だと言う事に気がついた。


そして、Aくんが言った。


Aくん:ねえ未来、僕がキミに教えてあげるよ
未来:え?何を?
Aくん:さっき未来は、僕が過去に酷い事されたって言ったよね?でも、僕はそれを受け入れたんだ。
未来:どう言う事?
Aくん:だから未来にも教えてあげる、未来にも知ってほしいんだ。
未来 :え、何を?




”感じる事、満たされる事の喜びを”




つづく



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プロフィール

未来

Author:未来
性別:Male
種別:M奴隷(現在は主人がいないので過去形)
年齢:20代後半

とあるきっかけからこの世界を知ったのが始まり。
その後Webで知り合った人がきっかけで2人の主人から奴隷調教を受ける事になり、その主人等からそれぞれ2年ずつ奴隷になる為の調教を受けた4年間に渡る日記です。

【ご注意】
当ブログは同性者(男性同士)との性的行為に関する内容が多く含まれます。
異性間でのものではないので、同性間での性的行為に理解のない方はご遠慮ください。
何か質問や問合せ、ご要望などあればメールフォームからお願いします。

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