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運命の歯車

Aくん:それからは未来も想像出来ると思うけど、僕は完全な奴隷として彼に従い続けた。
未来 :でも、なんでそうしなきゃいけなかったの?
Aくん:もうどうにも出来なかった、心も身体も、いつの間にか完全に支配されていたんだね。
未来 :誰にも相談出来ず、信じていた家族にも裏切られて、Aくんはずっと一人そんなのに耐えてたなんて。。。
Aくん:受け入れるしかなかった。これで分かったかい?僕は”選べなかった”んだ。


返す言葉が見つからなかった。
いけないと分かっていても、まるで麻薬のようにまたそれを求めてしまう。
歪んだ欲望のはけ口になる事に快感を得てしまう。
この美しい人がこんな忌まわしい過去を持っているなんて、さっきまではまるで想像も出来なかった。
義父以外の欲にまみれた男達にも従い続け、犯され、弄ばれ、そしてまた犯される、そんな日々をずっと過ごしてきた・・・・


映画やドラマだけの世界だと心の中で僕は思っていた。
でも、現に目の前にいる美しい青年は、その忌まわしい過去を持ちながら今日も僕の目の前で生きている。


それからAくんは学校卒業までその生活は続いたが、学校卒業と同時に家を出て、それからは家族とは一度も話していないという。
連絡先も行き先もなにも伝えず、半ば家出のような状態で家を飛び出した。
その時はそれ以上家族の事を話さなかったが、自分からその事をそれ以上聞く事もなかった。
ただ誰も自分を知らない土地に行き、全く別の人生を歩もうとしたのだと思った。


Aくん:この話を聞いて、未来は僕の事をどう思う?
未来 :どう・・・って?
Aくん:僕を汚らわしい人間だと思うかい?
未来 :そんな事思わないよ!むしろ・・・
Aくん:むしろ?
未来 :むしろ・・・生きててくれてありがとう。
Aくん:・・・
未来 :今日まで生きて、僕と友達になってくれてありがとう。
Aくん:・・・・キミは、本当に変わった子だね。
未来 :・・・そうかな?
Aくん:でも、やっぱり未来に本当の事を話せてよかった。
未来 :少しは僕もAくんの役に立てたのかな?
Aくん:もちろん、これからもっともっと仲良くなってくれれば、僕もすごく嬉しいよ。
未来 :もちろんだよ!


そういうとAくんは小さいボトルのシャンパンを頼んだ。
すぐにシャンパングラス2つとシャンパンクーラーに入ったシャンパンが運ばれてきた。
ポンっ!という抜けのいい音が店内に響き、炭酸の爽やかな音を聞きながらグラスに注がれるシャンパンを見つめる。
シャンパンが2人に注がれると、それをもってAくんが言う。


Aくん:これからの2人に、乾杯
未来 :うん、乾杯


喉に爽やかな爽快感を感じさせながらシャンパンが全身に染み渡るのを感じる。
ついさっきまでは息をしているのかも分からない程話に集中していたのか、喉が乾ききっていた。
それでも、彼を少しでも理解する事が出来、そして少しでも彼の救いになれた事が嬉しかった。
その友情の証のシャンパンは、いままで味わった事のない程の格別な味がした。


Aくん:ところで、終電は大丈夫かい?
未来 :え?今何時?
Aくん:もう12時になるね
未来 :え!?


急いで電車の終電を調べた。
あと5分で最終電車が出てしまう事に気がつく。


未来 :ごめん!僕もう行かなきゃ!
Aくん:ごめんね、僕の話が長過ぎた
未来 :ううんそんな事ないよ、僕の方こそゴメン
Aくん:また、会えるよね?
未来 :もちろん!また連絡するね!


そう言ってお金を払おうとすると、Aくんは自分はまだもう少しここにいるから大丈夫とだけ言って、早く駅に向かう様に僕に言った。
次回は必ずと言って店を飛び出し、駅に向かった。

Barを出たその時、どこかあのBarは現実離れしていたような気がした。
店から出た時の町の風景を見た瞬間、まるで不思議の国から帰ってきたかの様な感覚を覚えた。
今日話された事も本当はすべて幻だったんじゃないか、Aくんは本当はいなくて、すべて夢だったんじゃないか、そんな事を思いながら酔いが回っている身体をなんとかコントロールして駅に向かって走る。


駅に着くと、もう最終電車がホームにいるのが分かった。
急いで改札口に入ろうするが、大勢の降人で前に進む事が出来ず、ついに電車に最終電車に乗る事が出来なかった。


どうしよう。。。ここからタクシーで帰るのはいくらなんでも遠すぎる。
漫画喫茶で朝まで過ごすかファミレスで始発を待つかと酔いが回ってちゃんと働かない頭の中で考えを巡らせていた。




そういえば、まだあの不思議な国にAくんはいるのだろうか。




ふと思い出すと、勝手に足はそちらに向いていた。
ゆらゆら動く世界が、またあの不思議な国に誘われている様に感じた。


またあの小さな階段の前についた。
まるでこれからまたあのうさぎの穴に堕ちて不思議の国に足を踏み入れようとしている何処かで聞いた物語の主人公の様だと心の中で思った。



階段をおりて、またあの小さなドアの前にたどり着いた。
ドアを開けると、さっきと同じ暗くて落ち着いた雰囲気が漂う空間がそこにあった。
さっきまでいたカップルらしき人たちはすでにそこにはおらず。カウンターには誰もいなかった。


もう店は終わってしまったのだろうか。
まだあれからそこまで時間は経っていない気もするが、かなり経ってしまった気もする。


半分諦めながらさっきまでAくんと一緒にいたテーブルに行くと、そこにはあの美しいAくんの姿はなかった。


やはりもう帰ってしまったのだろうか。
さっきまでその美しい青年がいたテーブルには、飲みかけのシャンパングラスが一つ置かれていた。
自分の分のグラスはもう下げられてしまっているようだった。





「未来?」





夕方待ち合わせた時と同じ様なシチュエーションだった。
その声が聞こえた瞬間後ろを振り向くと、そこにはあの美しいAくんが少し驚いた顔をしてそこに立っていた。


Aくん:どうしたの?何か忘れ物?
未来 :いや、その・・・終電に間に合わなかったんだ

Aくんは少し笑って僕に席を進めた。
僕は少し照れながらAくんが進めてくれた椅子に腰を下ろす。

Aくん:ごめんね、僕のせいで間に合わなかったんだね。
未来 :ううん、僕も時間をちゃんと見てなかったから。
Aくん:でもね、本当は未来が帰ってきてくれて嬉しかったんだ。

そう言うとAくんはまるで恋人を見る様な目で僕に微笑んだ。
その笑顔に急にまたドキッとしてしまったのを覚えている。

未来 :Aくんはどうするつもりだったの?
Aくん:僕はここでもう少し休んでから考えようと思ってた。
未来 :Aくんの家もここからだと遠いでしょ?
Aくん:まあ遠いけど、いつも朝までいたりするからね。
未来 :そうなんだ、Aくんってお酒強いんだね

Aくんは少し笑うと、バーテンダーにモヒートを2つ注文した。
ミントの葉が爽やかで、お酒と言う事を忘れてしまう程飲み易いカクテルだった。

Aくん:ねえ、未来は明日は何してるの?
未来 :特に何も。今日も本当はAくんが誘ってくれなかったら何も予定なんてなかったしね。
Aくん:もう電車もなくなってしまったし、もしよかったら家にこない?

急に心臓が高鳴るのを感じた。
何かを期待していた訳ではないが、さっきの話を聞いた後にこの美しい人の家に行くと言う事をまったく想定していなかった。

しかし、それと同時に少し興味が湧いた。
そんな忌まわしい過去を経験した彼は、一体どんな生活をしているのだろう。
学校卒業と同時に自立した彼は、今は何をしているのだろう。
様々な興味が自分の中の知的欲求をくすぐるのが分かった。

未来 :え?でも急にそんなお邪魔するなんて
Aくん:僕の家じゃ嫌かい?
未来 :いや、そうじゃないんだけど、今日会ったばかりの人なのに急に失礼かなって
Aくん:もう未来は僕の事を沢山知ってるじゃない、今更そんな気の使い方は無用だよ。


少し考えた後、じゃあお邪魔して良いかと聞くと、彼はまた笑顔で僕に微笑んだ。
すぐにお会計を済ませると、その不思議の国を後にした。


Aくんと会った時とは全く違う景色。
闇をネオンが照らす世界。
ゆらゆらゆれる世界を抜けて、タクシー乗り場まで進む。




そしてこの時、運命の歯車がまわりだした事を、僕はまだ知らなかった。




つづく


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捧げたもの

大好きだった家族と一緒に住んでいる家。
その家の奥にある光のあたらない部屋。
暗くて、寂しくて、誰もいない部屋。


Aくん:義父が電話を終えると、僕をその部屋に連れていった。
未来 :Aくんが自分から望んでって事?
Aくん:わからない、ただ彼に手を取られ、ついて行ったのを覚えてる。


部屋につくと、そこにはすでに沢山の支配する為だけに作られた道具が存在していた。
まるでこうなる事を分かっていたかの様にそれはそこにあった。


身体に身につけている衣服をすべて脱ぐ様に言われた。
ただ無心の状態で身体だけがその通りに動き始める。


生まれたままの姿になると、義父はベットの上に座れと命令する。
言われるままにそれに従い、まだ冷たいベットの上に腰を下ろす。
あの時感じた恐怖や絶望も、もう今では何も感じない。


気がつくと、もう”宴”の準備が整っていた。
目隠しで視界は奪われ、口枷を付けられて言葉を奪われていた。
両手首は革で出来た手枷で結束され、自分のペニスには貞操帯が装着されている。
両足を開いた形で、革製の足枷でベットに貼付けられているのがわかる。
上から暖かいネバネバとした物が体中を覆い始める。



なんて屈辱的で無様な姿を晒す事になるんだろう。
これから大勢に犯され、弄ばれ、屈辱的な行為を何度も繰り返し繰り返される。
そう考えれば考える程、あの悪夢の日々が頭をよぎる。



そして、それを身体が求めているのを感じる。
自分の下半身が疼くのが分かる、自分の後ろが疼くのが分かる。



今あるのは恐怖や絶望なんかじゃない。



汚されたい。



犯されたい。



めちゃくちゃにされたい。



もう



後戻りが出来ないくらいに。







しばらくすると足音が聞こえてくる。


1人、2人、3人、4人
その足音と声はどんどん増えてくるのが分かる。





ガチャ





ドアが空いた音と同時に、沢山の人の声が聞こえる。



「遅かったですね、もう準備は整ってますよ」


義父の声、彼が呼んだ自分を求める人たち。


「いやー、すいません、また犯れるって聞いて気合い入れてきちゃいまして」


酒の香りがする。
沢山の声は宴を楽しむ為の準備をしていたようだった。
もうかなり酔いがまわっているせいか声も大きく、騒がしさがいつもとは違った。


「若い子なんてすっかりひさしぶりだからね、たっぷり溜めてきたから今日は沢山出しちゃうからね」
「やっぱり若い子が一番ですよね、しかもこんなかわいい子を好きに出来るなんて幸せですよ」
「私ももう一週間も溜めてますからね、全部搾り取ってもらわないと」


卑猥な言葉が飛び交う。
それぞれが自分に求める事を口にする。
それを聞く度に、自分の下半身が疼くのが分かる。




そして、宴は始まった。




口枷を外され、いきなり太くて汚いものを自分の口に押し込む。
柔らかい皮で覆われたそれを舌でなぞる、どんどん膨張していくそれの先から中が出てくるのが分かる。
すると口の中が吐き気を催す強烈な異臭でいっぱいになる。

「もう何日も洗ってないからな、でもこの変態ちゃんはこの味が大好きなんだろ?」

無理矢理犯されている事への興奮が止まらない。
その汚いものが自分の口の中で暴れる。

次の瞬間、自分のアナルに大きな物が入るのを感じた。
一気に奥までそれは挿入され、腰が砕ける様な苦しさと、その苦しみを与えられる事に快感を覚える。

すぐにそれは絶頂を迎え、大量にそれから絞り出されたものが自分の中に注がれるのを感じる。

「久しぶりだったからすぐにいっちまったよ」

そう言うと次の男が自分に別のそれを挿入する。
ゆっくりと、いやらしく、自分の中を存分に味わうかの様に出し入れを繰り返す。

それと同時に口の中にも、大量にそれから絞り出されたものが勢いよく出され、一気に喉を通過する。
喉に絡み付き、息が出来ない程濃いそれを無理矢理飲み込む。

「ちゃんと飲み込んだか、良い子だねー、本当に大好きなんだねボクは」

男達は代わる代わる自分を犯し、弄び、大量の欲の固まりを自分に注ぎ続けた。
大量の酒を飲み、犯し、また酒を飲んだ。
時には自分の中でトイレを済ませ、そのまま犯した。

繰り返される肉欲の宴、ただただそれに身を委ね、快感を感じた。
縛られ、天井から吊るされ、一人一人に犯された。
机に貼付けられ、前と後ろを2人一緒に交互に犯された。
男達の休憩時間中に、男達は酒をのみ、自分はその間も机の下で盛り立つそれらを口で奉仕し続けた。
アナルにバイブを差し込まれ、皆が酒を飲みながら観賞するなかで自分の中で暴れ狂うバイブに耐えながら、一人一人全員を口で奉仕し、中の物をすべて絞り出した。


休む間のなく犯され、弄ばれ、欲のかたまりを絞り出し続けた。
自分の中がそれでみたされ、同時に黒く染まって行くのを感じた。



あぁ、僕の中が黒く染まって行く。
でも、これは僕が求めた事。
満たされて行く、もう何も痛みを感じない。





沈んで行く。




気がつくと、男達はもうそこにはいなかった。
宴は終わったんだと思ったが、まだ自分の中に疼きがあるのがわかる。


義父の部屋に行き、ベットで仰向けに横たわる義父を見つける。
こちらに気付き、ニヤリと笑みを浮かべる。

「そうか、今日はまだ足りないのか」

義父は仰向けのままズボンを脱ぎ、これを使って自分の欲を満たせと言わんばかりにそれを見せつけた。
そのままそれを自分の口に含み、上下に動かし、最高までそれを盛り立たせる。

「お前もここまで堕ちるとはな、最初の頃が嘘のようだよ。いまではただの淫乱な奴隷だ」

義父の汚い言葉にも興奮を覚える。
盛り立ったそれを自分の中に挿入する。
義父は仰向けのまま両手を頭の上で組み、自分が上下するのをただ不適な笑みを浮かべながら見ている。

一度それから出されるもので自分のお腹が満たされると、今度は正常位でそれを自分の中に挿入する。
自分を包み込む大きな身体に身を委ね、自分を突き刺すそれに快感を覚えた。

もう一度終わると、自分の中から抜き出されたそれを口に含む。
それに絡むすべてを口で絡み取り、それの先から出る残りを吸い取る。

「よし良い子だ、お前に一度だけ俺の目の前で自慰する事を許してやる」

すぐに自分のそれに手を伸ばした。

「自分のアナルに指をいれながらやれ」

命令通り、自分のアナルに指を入れながら自慰を行った。
ずっと欲を搾り取る事だけを強いられたため、自分がそれを出す事はなかった。



下半身が痺れだす、何かがどんどんこみ上げてくる。



すると急に後ろから義父がそれを奪い取り、一気にしごいた。
激しい動きについに耐えられなくなり、一気に自分の中からそれが放たれた。


あまりの衝撃にたえられず、その場に倒れ込んだ。
すると同時に、なぜかとてつもない虚無感と悲しみが自分を襲った。





苦しい、悲しい、寂しい。
急に涙が止まらなくなった。





「お前は今日から射精する事を一切禁ずる、この苦しみをちゃんと覚えておけよ。お前はもう快楽を自分で得る事も出来ない俺の奴隷なんだ。」




その瞬間、この男に完全に支配されてしまったと感じた。
そして、もう後戻りの出来ない、決して捧げてはならないものを捧げた事に気付いた。





つづく


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あの日以来、義父は何をしてくる事もなくった。
母親がしばらく家にいたと言う事もあったが、あの日からすべてが変わった。


Aくん:僕が母に話しかけても、何か避けているような感じだった。
未来 :なんで?なんでAくんが避けられなきゃいけないの?
Aくん:分かってたんだと思うよ、自分が信じてあげなきゃいけないのに、それをしなかった事を
未来 :後ろめたかったって事?
Aくん:そうかもね。


弟の態度も一変した。
それまではお兄ちゃんお兄ちゃんと言ってくれた可愛い弟。
あの日から弟は自分を避ける様になり、自分がリビングにいけば部屋に戻り、
部屋に言っても忙しいと言われる様になった。



自分は何も悪い事をしていないのに、何故こんな仕打ちを受けなければならないんだろう。
自分は何のために自分を犠牲にしてきたんだろう。
でも、もう涙も出る事はなかった。



母親がまた出張に出かけ、弟が友達の家に泊まりに行くと言っていなかったある日の事。
その日は義父も家にはいなかった。
恐らくまたハッテンバと言う所に行っているのだと思った。



Aくん:夜が更けてきたころ、義父が帰って来る音がした。
未来 :うん
Aくん:義父が部屋に入る音が聞こえると、僕は何故か引き寄せられる様に義父の部屋に向かった。
未来 :え?なんで?呼ばれた訳でもないのに。
Aくん:そう、それが彼の作戦だったのかもね。。。



あれだけ毎日の様に自分を求め、犯し、弄んだ義父。
何故あの日から何もしてこない?言ってこない?
もう終わった事なのか?もう終わりなのか?





・・・終わり?





・・・終わる事を、嫌だと感じている?





・・・この元凶となった張本人を、自分から求めている?





Aくん:僕は、その時やっとわかったんだ
未来 :え?




もう




”とっくに自分はあの時に壊れてたんだって”



何も言わずに義父の部屋をあけた。
パンツ1枚でいた義父がこちらに気がつくと、何か勝ち誇った様な笑みを浮かべた。



「やっぱりお前は変態だ、寂しくなって俺にすがりにきたんだろ?なんてイヤらしい淫乱野郎だお前は」



Aくん:もう、どうでもよくなってた。彼は僕がこうなる様にずっと調教してたんだって思った。
未来 :身体だけじゃなく、心も支配されていたってこと?
Aくん:そう、彼の思惑通りだったって事だよ。



「わかっただろ?お前はもうどうにもならない淫乱豚野郎なんだよ」


何を言われても、もう何も感じなかった。
ただ自分の中に空いた穴を埋めてほしかった。
何を言われても言い、何をされても言い。





早く、その汚いもので自分を汚してほしい。




気がつくと、義父は自分の部屋にある電話で電話をかけていた。




「計算通り、うちの奴隷が堕ちた。また楽しんで頂けますよ」



あぁ、また仲間を呼んでるんだ。
またあの汚いので沢山犯されるんだ。




なんでもいい




早く、その汚いのを




僕に注いで




つづく


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崩れゆく世界

赤・・・・真っ赤な赤。


真っ暗な闇の中に見える赤い光。
この歪んだ空間に吸い込まれてからどれくらいの時が過ぎたのだろうか。
一瞬なのか、永遠なのか、もうそれさえも分からない。



ゆらゆらと宙で揺れる自分の足が見える。
その足の間から歪んだ笑みを浮かべながら欲望を貪る大きな影が見える。
自分のアナルに感じる苦しみと痺れ、大きな影と繋がっているのが分かる。


歪んだ欲望の固まりが注がれるのを自分の中に感じる。
大きな影から漏れる荒い息と熱気、大量の汗で濡れた大きな影が自分に絡み付き、口と口が重なり、その中から蠢く何かが自分の口内で激しく暴れるのが分かる。



見える世界が変わる。



大きく仰向けに横たわる大きな人の身体。
その身体の下にある”それ”を自分の口内に招き入れる。
上下に頭を動かし、片手でそれを握り、中にある歪んだ欲望を絞り出す。


同時に自分の身体の後ろに大きな気配を感じる。
その大きな気配はさっきまで自分の中にいたものとは別の物で自分を求める。


また感じる苦しみと痺れ。
大きな気配がゆっくりと動いているのが分かる。
自分の中に何度も出し入れするのが分かる。


「あぁ、最高だ、H大好きなんだねボクは」「この子よく調教されてますね」「まだ子供なのになんて悪い子なんだ」


聞こえてくる影達の声。
悲しみと絶望の中で、ただひたすら求められる事に従った。



Aくん:そしてその日から、僕は義父だけでなく彼らの奴隷にもなる事になった。
未来 :それって・・・お義父さんの命令?
Aくん:そうだね、一つの調教プレイとして彼も楽しんでいたよ。


それから毎日続く悪夢の日々。
義父の要求はとどまる事を知らず、自分好みの奴隷に仕上げるために数々の調教を施した。
知らない人も日に日に増え、代わる代わる犯され続けた。
時にはその知らない男性の家に招かれ、そこでも欲のはけ口として使われる事もあった。



Aくん:そんなある日、家である事件がおきた。
未来 :事件?


母親がいる時は家の中では何もしてこなかったが、弟だけの時は隠れて自分を求める様になっていたある日の事。
いつものように自分がお風呂に入っていると、急に義父がお風呂に入って来た。
一緒に仲良くお風呂に入る家族を装って、またいつものように自分を求めるのだと諦めていた。


案の定、まずは口で奉仕する事を強要され、だまってそれに従う。
義父は身体を洗いながら自分の奉仕を楽しみ、自分の身体も泡で覆う。

泡で満たされた身体を後ろに向け、自分のなかにそれを挿入する。
自分で動く事を要求し、それに従っていたその時。



「僕も一緒に入る!」



弟がまさにその時に入って来た。



見られた



空が落ちるような感覚に見舞われた。
いままでずっと隠して来たものを愛する弟に見られてしまった。



「えっ・・・何してるの?」



驚きを隠せない弟の顔がそこにあった。
自分の見える世界が歪み、崩れるのが分かった。



Aくん:そして弟はその事を家に帰って来た母にそれを言ったんだ。
未来 :じゃあお母さんにもバレちゃったの?
Aくん:うん、お義父さんがお兄ちゃんのお尻におちんちん入れて喜んでたってね。
未来 :それで、お母さんは?
Aくん:信じられなかったみたいで、とりあえず3人で話そうって事になったんだ。
未来 :じゃあ、Aくんは望まないかもしれないけど、その悪夢は終わったんだね?
Aくん:いや・・・



義父は一緒にお風呂に入っていただけだと母に説明をした。
弟の見間違いだ、一緒に身体を洗ってただけだ、あくまで白を切るつもりだった。


迷った。
ここですべてを話してしまえば、自分が恐れていた最悪の結末になる事を知っていた。
でも、もうこんな毎日に耐えられない、何で自分だけこんな思いをしなきゃいけないんだと、毎日苦しかった。



楽になりたかった。



Aくん:弟の言っている事は本当だと母に言った。
未来 :そしたら?
Aくん:顔を真っ青にして僕を見ていた。


そして次の瞬間、何が起こったのか分からないまま、自分の座っていた椅子から転げ落ちた。
気がつくと、自分の左頬に激痛を感じ、口から血が出ているのに気がついた。


見上げると、そこには鬼の形相でこちらを見ている義父がいた。
右手は閉じたまま、怒りで震えているのが分かった。

そして急に胸ぐらを掴み、もう一度殴られた。



「そんな嘘をついて、俺を陥れる気か!何が目的だ!」


叫びながら、また堅い拳で自分を殴る。



何度か自分を殴った後に、母のいるテーブルに義父が腰をかけた。
母は、普段自分の前では温厚な義父の荒れる姿に驚いている様子だった。

「子供の悪ふざけだ」「こんな話を信用して家庭を壊すつもりじゃないだろ?」

義父は母に自分は潔白だと訴え続けた。


Aくん:僕は、母はそれでも僕を信じてくれると思った。
未来 :信じてくれるでしょ、だって弟さんも見たんだし。


でも、母親は信じてくれなかった。
変な嘘をついて家族をめちゃくちゃにしたいのかと義父に殴られた頬を平手で叩いた。


大好きだった母、誰よりも自分と弟を愛し、信じてくれていた。


しかし、そこには自分の知る母はもういなかった。
認めればそれは家族の崩壊を意味することはもちろん、また自分が一人孤独になることも意味していた。

一人になりたくない、女として愛してくれるこの男にすがりたいと言う自分の欲をみたしたい一人のか弱い女がそこにいた。
その為に、歪んだ欲望に塗れる変態男に生け贄として自分を捧げたと感じた。





そしてその時、自分の中で何かが壊れた気がした。



つづく

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悪夢のはじまり

もう何杯目だろうか、Aくんは新しいカクテルを注文し、それを飲み干した。
”外国の血が入っている人はやはりお酒に強いのかな"などと、こんな大変な話を聞いた後で自分の頭の中をよぎる。
自分の過去のトラウマ、飲まなければとても冷静に話せる内容ではないのだと思った。


”もっと残酷な裏切りが僕を待っていたんだ”


この言葉の後、Aくんは口を開かなくなり、沈黙が続いた。


また新しいカクテルが運ばれてきた。
テーブルにそれが置かれると、ふとAくんの横顔に目がいった。
間接照明とテーブルの真ん中に置かれたロウソクの火がAくんを照らす。
その横顔は切なく、悲しそうな目をしていた。
不謹慎だと分かっていても、それでも僕はそのAくんの美しさに見とれてしまった。



Aくん:義父に乱暴される事が日課になってきたある日の週末、僕が学校から帰って来るより早く義父が家にいたんだ。


ハッと我に返り、Aくんが口を開いた事に気付く。


Aくん:何か嫌な予感がした、何かがいつもと家の中が違っていた。
未来 :どう違ったの?
Aくん:わからない、でも何かが違ったんだ。

Aくんが言うには、いつもは自分より早く義父が帰って来る事はなかったという。
帰ってすぐにその異様な雰囲気に耐えられず、早足で自分の部屋に逃げる様に駆け込んだ。



”コンコン”



部屋のドアがノックされる音が聞こえた。
”誰?”と聞くと、それはやはり義父だった。
要件を訪ねると、”手伝ってほしい事がある”から下の奥の部屋に来てほしいという事だった。

その部屋は普段はあまり使われておらず、大きさとしては家の中でリビングとキッチンの次に広い部屋だったが、
家の中にあるすべての部屋の中で一番日の光があたらない部屋の為、半分物置のような形で使われている部屋だった。
季節ものの服や昔弟と一緒に遊んだおもちゃ類、本やピアノまである。
いつもキレイに掃除されている部屋ではあるが、用事がない限りあまり立ち入る部屋ではなかった。


そんな所で何を手伝ってほしいんだろう、何か物を出すのを手伝ってほしいと言う事だろうか、それともまた乱暴されるのだろうか。
でもまだ夕方、弟ももうすぐ帰って来る、弟がいる時は乱暴はされないからきっと大丈夫。
そう思いながら家に帰ってきた時から感じていた嫌な予感を感じながら義父の待つ下の奥の部屋に向かった。



部屋に近づくと、部屋のドアの前で義父が待っていた。


「ちょっと自分の部屋に忘れ物をしたから、先に入って待ってなさい」


そう言うと義父は自分の部屋に早足で向かって行った。
何かないと出せない様な物なのかと不思議に思いながら先に部屋に入った。


Aくん:すると、とんでもない裏切りが僕をそこで待ってたんだ。
未来 :とんでもない裏切り?


ドアを開けると、そこは自分が知っているいつもの物置部屋とは明らかに雰囲気が違っていた。
いつもは日が当たらないせいか、少しホコリとカビのような湿気った空気が漂い、
夏でも少し肌寒さを感じる物置部屋だったはずの場所が、異様な熱気と湿度に包まれ、部屋中に煙の様な物が充満していた。
さらに外からの明かりを完全にシャットアウトしているせいか、いつもは感じられる窓からのかすかな光も感じられず、照明のせいか部屋中が赤色に染まっていた。


「やあ」


その異様な部屋に気を取られていたせいで、そこにいる”何か”に気がつかなかった。


「こんにちはボク」

「おぉ〜、やっぱりハーフの子は可愛いね」


義父と同じくらいの年齢の見知らぬ中年男性が2人いるのが分かった。
真っ暗な部屋を赤い照明で照らしているせいか、2人に気がついた時は目が慣れておらずよくわからなかった。

しかし、少し目が慣れてくると、その2人の姿を見て何をするつもりかは一目瞭然だった。
すでに2人とも全裸で、男達の興奮度を物語るかの様にそれは盛り立っていた。
足下には支配する為の様々な道具が置かれ、拘束する為の道具も準備されていた。


すぐに部屋を飛び出そうとした。
するとそこには、母の前では笑顔で優しい義父ではなく、まるで人が変わった様に自分の欲のすべてを注ぐ欲望の固まりとなった義父が目の前に立ちはだかっていた。


「どこに行くんだ?お客様に失礼だろ」


あとから聞かされた事だが、義父は夜遅く帰ってくる時が時々にあった。
それはいわゆるハッテンバに行き、自分好みのウケを探してはプレイを楽しんでいるものだった。

それらのハッテンバで何人かのタチの顔見知りが出来、帰りにその顔見知り達とお酒を飲む事になった際に自分との事を漏らしてしまい、自分達も混ぜてほしいと言われたのがきっかけだったと言う。

”手伝ってほしい事がある”と言ったのはこういう事だったのかと思った瞬間、激しい絶望を感じた。
それまであんなに酷い事をされても、心のどこかでまだ義父を信じていたのにと思った。



そして、長い悪夢はそこから始まった。



つづく

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プロフィール

未来

Author:未来
性別:Male
種別:M奴隷(現在は主人がいないので過去形)
年齢:20代後半

とあるきっかけからこの世界を知ったのが始まり。
その後Webで知り合った人がきっかけで2人の主人から奴隷調教を受ける事になり、その主人等からそれぞれ2年ずつ奴隷になる為の調教を受けた4年間に渡る日記です。

【ご注意】
当ブログは同性者(男性同士)との性的行為に関する内容が多く含まれます。
異性間でのものではないので、同性間での性的行為に理解のない方はご遠慮ください。
何か質問や問合せ、ご要望などあればメールフォームからお願いします。

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